今日は越後の名峰 巻機山(まきはたやま)標高1967mへ、雪を求めて登山に行った。
いよいよ雪山の好きな僕の登山シーズンがスタートだ。
いつも愛用の上越新幹線の朝一番の列車に乗る。
プラトン著のソクラテスの弁明を読む。50頁ほどなので、行きの車内で完読。
でも、この時、何か忘れ物をしている気がしてならなかった。
越後湯沢で下車し、駅レンタカーで登山口まで行く。レール&レンタカー切符で、往復の新幹線代が2割引。
登山口では、登山者カードを提出。
これが巻機山の地図。
森のくまさんには気をつけて。
午前9時10分に登山開始。
山地図では頂上まで4時間30分かかるらしい。
10時ごろになると、とても暖かく、半シャツ一枚に。
後ろにそびえるのは、ニセ巻機山。
本当の巻機山は、あの奥にあるらしい。
午前11時にニセ巻機山到着。
太陽がギラギラで、雪どころか、暑い。
登ってきた路を振り返る。
11時30分に頂上に到着。
ここまで、2時間20分。
山地図の4時間30分は間違いちゃうか?
頂上の標識から緩やかに登ること5分。
実はこれが標高1967mで、本当の巻機山頂上らしい。なぜここに頂上の標識が立てられなかったかは不明。
そして巻機山の更に奥にある、牛ヶ岳 標高1961mを目指す。
ちょうど12時に牛ヶ岳に到着。
頂上に標識はなく、この碑があるだけ。
これは、文章から東京農工大の探検部にいた学生の遭難碑と読める。
そういえば、新田次郎の小説「先導者」では、男女4人のパーティが、土合から朝日岳、巻機山へと上越国境稜線を縦走する途中で遭難死する話だったなあ。
このあたりは谷川岳と合わせて群を抜いて日本一の遭難死多発地帯ということ。
北から北東方向には、八海山、駒ケ岳、中岳の越後三山が大きくそびえている。
そして、東から東南の方向に目を向けると、左手前に平ヶ岳。その奥に尾瀬の燧ケ岳と至仏山、その右横奥に日光白根山が望めた。
今日は天気が良く太陽の熱が暖かい。
越後三山を見ながら酒と肴で昼食を取ろうとした時、あっ! ようやく忘れ物に気づいたのだ。
昨夜から冷蔵庫で冷やしていた、ビールと上善如水の酒、そして生牡蠣と刺身を持ってくるのを忘れたのだ。
ということで、昼食はおにぎり1個のみ。
山の楽しみが半減や。泣!
じっとしていもビールは出てこないので、牛ヶ岳をあとにして、再び巻機山頂上へ。
巻機山頂上でポーズ。
今度は巻機山から割引山を目指す。
写真の奥が巻機山で、振り返ると美しい稜線を歩いてきたのがわかる。
13時10分に割引山 標高1931mに到着。
越後三山をバックに写真をとる。
おにぎり1個ではパワーが出ず、行動食のヴィダーインゼリーを腹に入れた。
割引山を13時20分に出発し、三度巻機山を目指す。巻機山まではアルプスの少女ハイジの家に続く道のようだ。
もう一度、巻機山頂上の標識で越後三山をバックに記念撮影。
これから下山する路が遠くまで見えている。
この稜線を下るのも気持ちいい。
そして、いよいよ巻機山とはお別れだ。
これが見納め。
下山途中、朝日岳から上州の谷川岳方面に続く稜線が美しく見えていた。
森林地帯を下ると登山口も近くなる。
山腹の紅葉は見頃。
傾き始めた陽に映える。
15時40分、登山口の桜坂駐車場に停めておいたレンタカーのところに到着。
この後、越後湯沢駅まで車で約1時間を走った。
越後湯沢駅では新幹線を待つ間、やはりここ、ぽんしゆ館に引き込まれる。
山から下りて甘いものが欲しくなり、ぽんしゆ館の 酒糀ソフトクリームをいただいた。
未だ酔っ払っていない、ぽんしゆ館のオッさんと記念撮影。
そして、試飲コーナーで地酒を楽しむ。
何と、ぽんしゆ館の酔っ払いオッさんのフィギュアを売っていた。
一体860円となかなかの価格だが、良く売れているらしい。
酔っ払いになる前に、越後湯沢を17時13分発の新幹線に乗った。
往路では、プラトン著のソクラテスの弁明を読んだが、帰路では同じ本の中に編集されている、プラトン著のクリトンを読んだ。30頁ほどなので、ちょっと酔っ払いのオヤジでも完読。
東陽町のマンションには、19時15分に着いた。しかし、この後たいへんな事件が、、、
家に帰って荷物整理をしていたら、左手の小指にチクっとした痛みが走った。
何かと思ったら、、、
毛虫が、、、毒毛虫らしい、
巻機山から持って帰ったのかな?
自分で針を刺して毒を少し抜いたが、毛虫に刺された小指がみるみるうちに腫れてきた。
幸い、天城越えトレイルランでブヨに噛まれた
時のステロイド塗り薬があったので、塗っておいた。
でもチクチク、ズッキンズッキンする。
まさか次はスズメ蜂???
まあ、もう冬やから大丈夫やろ。
そして家で一人登頂祝い。
持って行くことを忘れた、ビールと上善如水、生牡蠣と刺身に加えて、ウィンナーと寿司を加えた。
更に、ぽんしゆ館でないと買ってきた、純米吟醸酒 巻機 を加えて飲んだ。
美味い!
こうしてほろ酔いとなってしまった。
巻機山登山 おしまい。