早朝から晴れわたった空のブルーと名峰 岩手山、そして八幡平国立公園の緑が映えていた。東北探訪3日目は、八幡平山頂上と国立公園をハイキングした。
八幡平ハイツでの朝食を午前7時にいただき、午前8時過ぎに出発。
天空のスカイラインと呼ばれる八幡平アスピーテラインをレンタカーで走り、八幡平レストハウスには午前9時前に到着。
まだ観光客はまばらだが、多数の登山者たちがそれぞれの目的のルートに向けて歩き始めていた。
今日のルートは、八幡平レストハウスから八幡平頂上(標高1613m)へと一気に登り、そこから源太森山と見返峠を経て戻ってくるもので、登山というより絶景の高原歩きを楽しむハイキングだ。
歩きはじめて迎えてくれたのは、八幡平ブルーの濃い青い空と立ち枯れたトドマツのコントラストの絶景だ。
次に現れたのは、鏡沼と呼ばれる真っ青な水の池だ。 ここは秋田県になる。
八幡平ブルーの空と木々の緑が沼の青い水面に鏡のごとく映し出されていて、とても神秘的で美しい。
しかし、6月にはもっと神秘的な鏡沼が見られるらしい。
これが6月頃の鏡沼だ。
溶けつつある水面の雪と沼の青い水のコントラストから、ドラゴンアイと呼ばれている。
この時期のみ見られる神秘の景色だ。
※写真は秋田県の公式HPサイトより転写
さらに歩くと秋田県のめがね沼に出会う。
40分ほどで岩手県に位置する八幡平(はちまんたい)山頂(標高1613m)に着いた。
八幡平の頂上からはあまり展望はない。
ここから先は岩手県を歩くことになる。
ガマ沼と呼ばれる池の向こうには名峰 岩手山がそびえていた。
ガマ沼の横には八幡沼という湖がある。
八幡沼湖畔に向けて歩く。
八幡沼の辺りには、高山植物のニッコーキスゲが鮮やかに咲いていた。
ニッコーキスゲは、信州では7月に見られるが、東北の北部では8月中旬まで見頃が続く。
八幡沼と岩手山。
八幡沼を過ぎると湿原が広がり、池塘なども見られる。
さらには、高山植物のアオモリアザミの花の蜜を吸うクジャクチョウ(日本名)を多数見ることができた。
クジャクチョウは羽がクジャクの目に似ていることから名付けられたらしい。
ちなみにクジャクチョウの英語名はGeishaだ。日本の芸者のように鮮やかな色を羽織っているとが由来とか。
余計なことであるが、美しいクジャクチョウの幼虫は真っ黒い毛虫である。
午前10時45分に源太森山(標高1595)に到着。
源太森山頂の展望は素晴らしい。
北には八甲田山と遠くに青森の名峰 岩木山、南に岩手県の名峰 岩手山と秋田駒ヶ岳、東に早池峰、そして西には遠くに秋田の名峰 鳥海山を望むことができた。
再び湿原歩きを楽しむ。
八幡沼を先ほどとは反対側より望む頃、小高い峠に向けて高度を上げていくことになる。
そしてやって来たのは、見返峠だ。
八幡平レストハウスとアスピーテライン、その向こうにはポッコリ三角錐の畚岳(もっこだけ)標高1577mが見渡せた。
八幡平アスピーテラインとその向こうには岩手山だ。
この後、12時30分に八幡平レストハウスへと無事戻った。
今日のハイキングコースは絶景の連続であった。
こうして岩手山を望む八幡平のハイキングを終えて、次の目的地である花巻へと向かった。
イーハトーブの世界へ。
童話村らしく、庭園には意味のわからないモニュメントがあった。
新花巻駅の駅レンタカーにホンダフィットを乗り捨てして、駅構内へ。
新幹線ではなく、今度は釜石線というローカル線に乗る。
新花巻駅 午後3時58分発のディーゼルカーで花巻駅へと向かった。
このローカル線の雰囲気が心地よい。
花巻駅から今宵の宿泊地である花巻南温泉郷の松倉温泉へバスで向かう。
宿は松倉温泉 悠の湯「風の季(とき)」だ。
玄関はこじんまりとしている。
館内は檜の香りが漂う落ち着いた雰囲気だ。
風の季の温泉の露天風呂でも僕一人でゆっくりさせていただいた。
夕食には三陸産の伊勢海老や水蛸などのお刺身の他、豪華な産地物の食材が出された。
ビールに地酒と順調にいただいて、今夜もほろ酔いとなり、寝床に入った。
4日目につづく、、、